便秘が引き起こす腰痛の正体とは?
便秘は女性に多い症状ですが、腰痛に関係していることは意外と知られていないようです。
「そう言われれば、自分は便秘の時に決まって腰痛になっているかも?」
そう思われた方もいらっしゃるかも知れませんね。
ご存知のように、便秘になると便やガスが溜まっていき、腸が膨張します。
腸が膨張すればお腹も張りますので、同時に腹部や腰部周辺の血流も悪くなり、腰痛を引き起こしやすくなるのです。
また、長く便秘が続けば、大腸にいる悪玉菌が増えて有害物質を作り出します。
結果的に、だんだんと血液が汚染されて行き、汚染された血液がもとで筋肉疲労を起こしたり、腰痛になったりするのです。
その場合の予防法としては、便秘が良くなる対策を考えることが大切です。
体を動かす習慣やこまめに水分を取る習慣、食物繊維をとる食生活を心がけましょう。
つまり、普通の便秘の対策と考えて頂ければ良いわけです。
あと、便秘と腰痛を一緒に引き起こす人に多いケースとしては、腹筋の筋力低下が挙げられます。
常日頃から適度な運動を行い、腹筋を鍛えることでは「腰痛予防」に繋がるのです。
腰痛と便秘の症状が一緒にあらわれる病気について
腰痛の原因となる病気には「便秘」が症状として現れるものがあります。
一般的に良く聞くものから順番に並べてみます。
(1)椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、腰骨にある椎間板が突き出てまわりの神経を圧迫するのですが、それが原因で排便や排尿障害につながる場合があります。
(2)脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、加齢やケガなどをキッカケに腰部の脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて「腰痛」や「しびれ」の症状が出る病気です。
神経圧迫によって、排尿障害や便秘を引き起こすことがあります。
(3)脊椎カリエス(結核性脊椎炎)
脊椎カリエスは、結核菌が頸椎の中に入り込み、感染することで起きる病気です。
この場合も、下半身のしびれやマヒが起こり、排尿障害や尿漏れ、便秘につながることがあります。
(4)その他
この他にも、尿路結石、膵臓の病気である「膵炎(すいえん)」、胆のうの病気である「胆のう炎」や「胆石」も、便秘が症状となって現れます。
病気が原因の便秘なのかどうかは、自分ではなかなか判断が難しいです。
便秘と腰痛の症状が長く続いて不安な場合、早めに病院へ行って診断してもらいましょう。